
顎関節症が起こる理由には色々な原因があると言われています。しかし顎関節症とは読んで字の如く顎の関節の病気です。
関節が変形しているのか偏移しているのか、関節円盤に原因があるのかは症例によって異なります。しかし、関節の位置異常によって起こることは事実です。
下顎頭が下顎窩の正常な位置に無くその時間が長くなると異常が起こってきます。
下顎頭が下顎窩の正常な位置にあるかどうかは歯の噛み合わせによって決まります。
顎関節にとって悪い位置でストレスや根をつめる仕事スポーツ等で長時間噛み続けることにより顎関節症を引き起こすと言われています。
症状
顎の近くに限局しているものと全身的なものがあります。
全身的な症状には
肩こり、めまい、難聴、睡眠障害、不安、首筋がつる、等のメニエル病や、更年期障害に似た症状を呈することがあります。
顎の近くに限局している症状には
口が開けにくい、開けると痛い、口を開けるときに顎から音がする、等があります。
治療法

基本的には、噛み合わせを正常な位置にして、下顎頭を下顎窩の正常な位置に戻すことです。
殆ど総ての治療もそうですが治療の原則は原因を取り除くことです。異常なものがあればそれを取り除く異常な位置にあれば正常な位置に戻すということです。
今まで我々歯科医師は噛み合わせと顎関節の位置関係がハッキリと分からなかったのが現状です。噛み合わせと顎の関係を正確に再現できる咬合器Ken,アーキュレーター.を使い診断と治療を行います。
これから、この咬合器を使うことで顎関節症患者も治癒していくと思います。この咬合器で正確な下顎頭の位置が分かってマウスピースを作り最終的にその患者様の正常な噛み合わせに戻すことで顎関節症は治ります。